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定期購読マガジン「調査情報デジタル」

TBSが1958年に創刊した情報誌「調査情報」が、デジタル版の定期購読マガジンとしてリニューアル。テレビ、メディアに関する多彩な論考と情報を掲載。最新号のみ有料(200円)ですが…
メディアのありようが鋭く問われている現代。メディアの果たすべき役割は何か? メディアの現場では何が…
¥200 / 月
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#TBS

「調査情報デジタル」バックナンバー記事まとめ

 調査情報デジタルはテレビ、メディア等に関する多彩な論考と情報を掲載。これまで調査情報デジタルで公開してきた記事を、記事テーマ別でまとめています。気になる記事を見つけてみてください。 ■新型コロナ■メディア・コロナ禍がテレビ放送にもたらしたもの(21年4月) ・コロナ禍の「テレビのことば」(21年4月) ・コロナ禍のもとでのメディアリテラシー(21年5月) ・汚染されたニュース生態系におけるメディアリテラシーの危険性(21年6月) ・「お前はただの現在にすぎない」から半世

山梨県知事インタビュー拒否問題の裏側 ~我々が質問削除を断った“当たり前”の理由~

芹沢 年延(テレビ山梨報道部 県政担当キャップ)  1社だけ知事インタビューできなかった報道機関 今年2月、テレビ山梨は長崎幸太郎知事のインタビューを放送することができなかった。その背景については山梨県内だけでなく全国ニュースでも取り上げられた。「不記載に関する質問をしないでもらいたいとの県側の要請を断った結果、1社だけインタビューを行えなかった報道機関」。それは我々の事だ。  この問題の1か月前、県の広聴広報課から「2月17日に就任6年となる長崎幸太郎知事のインタビュー

「ポリコレ」考――「ポリコレ」と「表現の自由」との共存は可能か

志田 陽子(武蔵野美術大学教授) はじめに 近年、日本でも「ポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ)」という考え方が社会に広まりつつある。これによって表現者の間に萎縮ムードが広がっているとの指摘もある。とくに「ポリコレ」という略語を使う場合には、「表現の自由」にとって厄介なあら探し現象、というイメージで語られやすい。  しかしこの「ポリコレ」をそのイメージでのみとらえるのは一面的にすぎる。そこで「ポリコレ」がもつ本来の意義と、これが行き過ぎた局面とに分けて考察してみたい

きわめて有効なSNS上の誹謗中傷対策とは

森山 史海(NPO「ビリオンビー」理事長) 増え続ける「誹謗中傷」  2005年からボランティアで始めた誹謗中傷対策も今年で19年目になりました。誹謗中傷は今現在も急速に増え続け、解決が非常に困難な社会問題となっています。  わたしは誹謗中傷が原因で、学校や会社に行けなくなってしまった人、経営困難になりお店や会社がなくなってしまった人、住むところや食べるものさえなくなってしまった人、悲しいことに命を落としてしまった人を大勢みてきました。  さらには誹謗中傷された人だけで

「犯罪加害者家族」という存在

坂野 剛崇(大阪経済大学 人間科学部教授) はじめに まずは想像してほしい。  警察の取調べ、裁判、服役…、想像できるものはいくつかあるだろう。  ではもう一つ想像してほしい。  思い浮かぶのは、犯罪をした身内の事件のテレビニュース、あるいは、新聞記事だろうか。それとも被害弁済のことだろうか。  令和5年版犯罪白書(法務総合研究所、2024)によれば、2022年に窃盗や傷害、殺人等の刑法犯で検挙された人は約17万人である。なかには天涯孤独という人もいるかもしれないが

文字起こしエディタ「もじこ」最前線 ~ITの荒波に乗り、文字起こしのその先へ導く~

近藤 慎吾(TBSグロウディア 「もじこ」開発担当) “文字起こし地獄”を救う「もじこ」の誕生 番組制作の屋台骨といっても過言ではない「文字起こし」。ニュースやバラエティー、情報番組等、放送コンテンツを構成編集する前段階では、取材した動画や音声を一言一句、文字に起こしています。その作業量は膨大で、業務の中でも非常に多くの時間が費やされています。「もじこ」は、そんなテレビ・ラジオ放送局ならではの、“文字起こし地獄”と呼ばれた過酷な作業の軽減を目的に開発した「文字起こしエディタ

放送界の先人たち~兼高かおる氏

放送人の会 放送人の会とは 一般社団法人「放送人の会」は、NHK、民放、プロダクションなどの枠を超え、番組制作に携わっている人、携わっていた人、放送メディアおよび放送文化に関心をもつ人々が、個人として参加している団体です。  「放送人の会」では、「放送人の証言」として先達のインタビューを映像として収録しており、デジタルアーカイブプロジェクトとしての企画を進めています。既にYouTubeに30人の証言をパイロット版としてアップしております。  今回「調査情報デジタル」でも

<シリーズ SDGsの実践者たち> 第32回 「ブルーカーボン」の可能性とは

「調査情報デジタル」編集部 海の二酸化炭素吸収量は、陸上の森よりも多い 地球温暖化は海の環境にも影響を及ぼしている。深刻なのは海水温度の上昇が原因とみられる磯焼けだ。特に、九州各地の沿岸部では海藻が消え、珊瑚礁だらけになっている場所が少なくない。藻場が失われたことにより沿岸で魚介が育たず、漁獲量も上がらない。漁獲量が少ないと大手の流通経路に乗ることが出来ず、買い叩かれてしまう。この負の連鎖によって、漁業権で守られているはずの漁師の平均収入は200万円台にまで落ち込んでいる。

データからみえる今日の世相~どこまでやる?家の中の整理~

江利川 滋(TBS総合マーケティングラボ)  今年(2024年)のゴールデンウィーク(GW)はいかがお過ごしでしたか。新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが変わったのが、昨年のGW終わりの5月8日。それから1年経ち、ようやくコロナ以前のGWが戻ってきた感じもあります。  せっかくの大型連休は、ふだんできないことをするチャンス。旅行やレジャーはもちろんですが、部屋の片付けに着手した人も多いのでは?  かく言う我が家も、大型家具の買い換えに不要なオーディオ機器の処分、さ

視聴者の声~4月ドラマをめぐる声

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