調査情報デジタル
TBSが1958年に創刊した情報誌「調査情報」が、デジタル版の定期購読マガジンとしてリニューアル。テレビ、メディアに関する多彩な論考と情報を掲載。最新号のみ有料(200円)ですが、バックナンバーは常に無料でお読みいただけます。
『調査情報デジタル』は60年以上の歴史を刻んだ雑誌『調査情報』を承継し、webマガジンとして活動を続けております。毎月、メディア論やメディアリテラシー、テレビや社…
山本 康正(京都大学経営管理大学院客員教授)
影山 貴彦(同志社女子大学教授) 田幸 和歌子(フリーライター) 倉田 陶子(毎日新聞記者)
平野 晋(中央大学国際情報学部教授)
武田徹(信越放送パーソナリティ)
「調査情報デジタル」編集部
江利川 滋(TBS総合マーケティングラボ)
村田典子(TBSテレビ視聴者サービス部)
須賀川 拓 (TBSテレビ中東支局長) 脳裏に焼き付いた景色 とてもよく覚えている光景がある。 2021年8月、昼過ぎの中東パレスチナ自治区・ガザ。地中海からの湿っ…
伊藤守(早稲田大学教育・総合科学学術院教授) 現代メディア生態系の変容 現在のメディア生態系の特徴を考えるとき、看過できないのが情動現象である。認知心理学や現代…
角尾 宣信(和光大学表現学部総合文化学科専任講師) はじめに 2022年12月18日、毎年恒例の若手芸人たちによる漫才コンテスト『M-1グランプリ』(ABCテレビ・テレビ朝日…
東 徹(立教大学観光学部教授) コロナ禍が始まってもうすぐ3年になる。このような長期化を誰が予想したであろう。最近では、第8波の最中にありながら、“ウィズコロナ…
「調査情報デジタル」編集部 ここは埼玉県立川口工業高校。夕方4時になると、トイレ掃除を始める生徒たちがいる。 見ていると、一般的な学校のトイレ掃除とは、ひと…
江利川 滋(TBS総合マーケティングラボ) 明るく楽しい話題で原稿を書きたいと思いながらも、新型コロナの流行が第8波、どこまでいくのかロシアのウクライナ侵攻、イ…
『調査情報デジタル』は60年以上の歴史を刻んだ雑誌『調査情報』を承継し、webマガジンとして活動を続けております。毎月、メディア論やメディアリテラシー、テレビや社会に関連する論考等を中心に記事を公開しております。2023年3月6日配信のラインナップをお知らせいたします。 【ツイッターのゆくえ】 イーロン・マスク氏のツイッター改革はうまくいくのか。その可能性と危うさについて、テクノロジーに詳しい京都大学大学院の山本康正客員教授に話を伺った。 【2022年度下半期ドラマ座談会
『調査情報デジタル』は60年以上の歴史を刻んだ雑誌『調査情報』を承継し、webマガジンとして活動を続けております。毎月、メディア論やメディアリテラシー、テレビや社会に関連する論考等を中心に記事を公開しております。2023年2月6日配信のラインナップをお知らせいたします。 【戦地からのメッセージ~報道の先にあるモノ】 戦地取材などでボーン・上田記念国際記者賞を受賞した須賀川拓記者。彼が厳しい戦争の現場を歩いて感じた、戦地報道の意味と違和感とは。 【メディア生態系が触発する〈
須賀川 拓 (TBSテレビ中東支局長) 脳裏に焼き付いた景色 とてもよく覚えている光景がある。 2021年8月、昼過ぎの中東パレスチナ自治区・ガザ。地中海からの湿った空気と、大陸側からの乾いた空気が交じり合う海岸近くの墓地を歩くと、舞い上がった砂埃が噴き出る汗にまとわりついてくる。擦り切れたスニーカーの薄い靴底を通して、砂の熱が容赦なく伝わってくる。こんな時間帯に墓地を訪れる人は稀だ。 ムハンマド・アルハディディは、滴る汗をぬぐいもせずに息子4人と妻の墓を見つめてい
伊藤守(早稲田大学教育・総合科学学術院教授) 現代メディア生態系の変容 現在のメディア生態系の特徴を考えるとき、看過できないのが情動現象である。認知心理学や現代哲学の分野を中心とした人文社会系、さらに意外に思われるかもしれないが脳科学や人工知能の研究分野など理工学系の分野を含め、幅広くアカデミックな研究領域で情動への関心が急速に高まり、多くの著作が刊行されている。メディア研究の分野も例外ではない。 元米国大統領ドナルド・トランプが自らツイッターを活用して、自身の主張を有
角尾 宣信(和光大学表現学部総合文化学科専任講師) はじめに 2022年12月18日、毎年恒例の若手芸人たちによる漫才コンテスト『M-1グランプリ』(ABCテレビ・テレビ朝日系列)が放映され、コンビ・ウエストランド(タイタン所属、2008年結成、ボケ:河本太、ツッコミ:井口浩之)が優勝した。 彼らの漫才は、あるなしクイズの形式を利用しつつ「YouTuber」や「路上ミュージシャン」など挙げられる事柄に悪口を言い募るものだった。 このネタは大きな笑いと拍手とともに観客
東 徹(立教大学観光学部教授) コロナ禍が始まってもうすぐ3年になる。このような長期化を誰が予想したであろう。最近では、第8波の最中にありながら、“ウィズコロナ”という意識が浸透したのか、人々の行動が活発化の様相を見せている。 コロナ禍で大きな痛手を被った日本の観光は、いまだ収束の兆しが見えない中、苦境に「耐える段階」から、国内需要の回復を支えに「立ち直る段階」へと差しかかっている。「ワ―ケーション」や「オンライン観光」など、新たな観光?の可能性も見えはじめた。さらに
「調査情報デジタル」編集部 ここは埼玉県立川口工業高校。夕方4時になると、トイレ掃除を始める生徒たちがいる。 見ていると、一般的な学校のトイレ掃除とは、ひと味もふた味も違う。便器を丁寧に磨くのはもちろん、洗面所の蛇口や水道管の水垢も落とす。少しでも黒ずんだ場所があれば真っ白にする。さらに、トイレの床まで雑巾で拭き上げていた。 「時間がかかりすぎだぞー」 「楽して取れるわけないよー」 つなぎを着ている2年生が、ジャージ姿の1年生に声をかけながら掃除の方法を教えてい
江利川 滋(TBS総合マーケティングラボ) 明るく楽しい話題で原稿を書きたいと思いながらも、新型コロナの流行が第8波、どこまでいくのかロシアのウクライナ侵攻、インフレで物価高、闇バイトが起こす強盗事件など、目に飛び込むのは憂鬱な出来事ばかり。 あれやこれやと、不安の種が尽きない毎日です。 国語学者・中村明さんの『日本語 語感の辞典』(岩波書店、2010年、以下『辞典』)によると、「不安」とは「悪いことが起こりそうで安心できない」意味とのこと。 似た言葉に「心配」が