調査情報デジタル

1958年創刊のTBSの情報誌「調査情報」を引き継いだデジタル版のWebマガジン(TBSメディア総研発行)。テレビ、メディア等に関する多彩な論考と情報を掲載。原則、毎週土曜日午前中に2本程度の記事を公開。最新記事やアーカイブされた過去記事もすべて無料でお読みいただけます。

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SNS駆使で無名の泡沫候補が首位に!ロシアが介入か~ルーマニア大統領選が欧州諸国に与えた衝撃~

トランプ氏にひれ伏すSNSは、もはや世界をより良くしない~Meta社のファクトチェック廃止に失望~

気になった「おむすび」での大震災の描き方~2024年10月期ドラマ座談会

2025年の放送界展望~放送開始100年、期待される災害報道の充実、NHKのネット業務必須化、偽誤情報対策など

能登半島地震から1年~被災地出身の記者として今思うこと~

「子持ち様」はなぜバッシングされるのか

視聴者の声~「クリスマスの約束」終了に多くの惜しむ声~

調査情報デジタル 編集部オススメ記事10選(2025年1月更新)

アクセスランキング(2025年1月6日現在)

国力低下も外国人を引き寄せる求心力強める日本~WSJ紙の元東京支局長が在任10年を振り返る~

日本は大丈夫なのか?気候変動をめぐる2050年の状況は?<シリーズ SDGsの実践者たち> 第40回

2024年の放送界を振り返る~災害報道、大谷フィーバー、選挙報道におけるSNSの影響など

東京・LDN・NY結ぶ同時セッションも夢じゃない!~NTT「IOWN」とTBS「ひるおび」の共同実験から見えた放送インフラの近未来~

データからみえる今日の世相~キャッシュレス、してますか~

メジャーリーガー大谷翔平の取材現場で起きた変化の軌跡~番記者・柳原氏が特別寄稿~

選挙報道の現実と課題~有権者が既存メディアに不信を抱き、SNSへの依存を高める理由

SNS駆使で無名の泡沫候補が首位に!ロシアが介入か~ルーマニア大統領選が欧州諸国に与えた衝撃~

仁熊 邦貴(JNNパリ支局長・MBS記者) 得票率1位になった候補に多くの市民が「えっ、誰?」 去年11月24日にルーマニア大統領選挙の1回目の投票が行われた。これまでほぼ無名の存在だった極右のカリン・ジョルジェスク氏が得票率23%で最も票を集めて決選投票に駒を進め、本命視されていた与党・社会民主党のチョラク首相は得票率19%で、まさかの3位に沈み敗北した。  選挙の1か月ほど前に実施された多くの世論調査では、支持率が1%にも満たなかったジョルジェスク氏が、現職の首相を破

トランプ氏にひれ伏すSNSは、もはや世界をより良くしない~Meta社のファクトチェック廃止に失望~

境 治(メディアコンサルタント) トランプ氏の威光に屈したザッカーバーグ氏の発表 1月7日、Facebookを運営するMeta社の発表に私は「はあ?」と驚き、怒りが湧いた。  ファクトチェックを廃止する、というのだ。米国大統領に就任するトランプ氏に明らかにおもねっている。  私は2010年からFacebookを毎日のように使ってきたが、この先も使い続けていいのか悩んだ。だがFacebookはあまりにも私の生活の中に入り込んでいて、途方に暮れている。  ニュースでは「フ

気になった「おむすび」での大震災の描き方~2024年10月期ドラマ座談会

影山 貴彦(同志社女子大学教授) 田幸 和歌子(フリーライター) 倉田 陶子(毎日新聞デスク) 風景そのものがドラマになっていた「海に眠るダイヤモンド」倉田 「海に眠るダイヤモンド」(TBS)。影山先生もコラムで「民放の大河」とお書きになっていましたが、それに尽きます。  今の私たちは、廃墟の軍艦島しか知りませんが、ドラマでは全盛期の姿が見事によみがえっています。炭鉱での厳しい仕事の一方、人々の日常の助け合い、狭い家が密集した暮らしの中でも、楽しく過ごす工夫、それこそ映画

2025年の放送界展望~放送開始100年、期待される災害報道の充実、NHKのネット業務必須化、偽誤情報対策など

音 好宏(上智大学教授) はじめに 2025年がスタートした。日本の放送界にとって、2025年はどのような年になるだろうか。  今年は、日本で放送が始まって100年目にあたる。100年前の1925年3月22日、日本初の放送局となる社団法人東京放送局(JOAK)が、東京・芝浦の東京高等工芸学校内に設けた仮設スタジオを使ってラジオ放送を開始したのが、その始まりである。  1920年に、米国・ピッツバーグで、電機機器メーカーのウェスティングハウス社傘下のKDKAが世界最初のラ

能登半島地震から1年~被災地出身の記者として今思うこと~

平 歩生(北陸放送報道部 記者)  記者という仕事をしていても、表現が思いつかないほどの凄まじい揺れから、1年が経ちました。  この1年は瞬く間に過ぎていきました。27年間の人生の中で一番短い1年でした。ただその一方で、能登が揺れたあの日が遠い昔のようにも感じています。  1年が経った2025年1月1日は、被災地でも最北端に位置する珠洲市で取材をしていました。友人や知人にも会いましたが、みんな新年の第一声に困っていました。  本来、元日に会った時、開口一番に言うはずの

「子持ち様」はなぜバッシングされるのか

藤田 結子(東京大学大学院情報学環准教授) 繰り返す「子持ち様」批判の背景 2024年、「子持ち様」論争がメディアで話題になった。そのきっかけはあるSNSの投稿。職場で子どもの高熱のために仕事を休んだ人を「子持ち様」と呼んで、その仕事を代わりにさせられている不満を訴えた。これがバズって、育児で休んだり早退したりする人への批判がSNSで噴出したのだ。  このような批判は、子育て世帯の減少や育休取得の増加、SNSの普及など、最近の社会状況だけが理由ではない。なぜならずっと前か

視聴者の声~「クリスマスの約束」終了に多くの惜しむ声~

浜崎 由佳(TBSテレビ カスタマーサクセス室長)  年末年始の休みが終わり、あっという間に日常が戻ってきました。視聴者センターは毎日稼働しており、お休みの間も、視聴者の皆様からのたくさんのご意見を受け付けていました。  『CDTVライブ!ライブ!年越しスペシャル!』には、それぞれのアーティストのファンの方からたくさんの声をいただきました。「2024年に話題となったアーティストが続々と出演してとても楽しめた」「長時間だったけれどあきずに年越しにぴったりでした」と嬉しいご意

調査情報デジタル 編集部オススメ記事10選(2025年1月更新)

 調査情報デジタル編集部が厳選したオススメの過去の記事をご紹介します。ぜひチェックしてみてください。 2024年12月 メジャーリーガー大谷翔平の取材現場で起きた変化の軌跡~番記者・柳原氏が特別寄稿~2024年12月 選挙報道の現実と課題~有権者が既存メディアに不信を抱き、SNSへの依存を高める理由2024年11月 WOWOWが自社映画「ゴールデンカムイ」をNetflix に投入した狙い~山本均社長にOTT時代の新戦略を聞く~2024年10月 大ヒットNetflix

アクセスランキング(2025年1月6日現在)

 アクセスランキングトップ10 過去1年で最も読まれた記事をランキング形式でご紹介します。ランキングの記事タイトルをクリックしていただければ該当記事にアクセスできます。最新トレンドや読者の興味関心の参考に、ぜひご覧ください。  いかがでしたでしょうか?この記事では、過去1年のアクセスランキングトップ10をご紹介しました。毎月更新されるランキングをチェックして、最新のトレンドや人気記事をお見逃しなく。 この記事に関するご意見等は下記にお寄せ下さい。 chousa@tbs-m

国力低下も外国人を引き寄せる求心力強める日本~WSJ紙の元東京支局長が在任10年を振り返る~

ピーター・ランダース(ウォール・ストリート・ジャーナル アジア総局ビジネス金融部長) 覆された日本のテレビ番組への思い込み 年をとると、自分の無知を知る。10年以上前、ウォール・ストリート・ジャーナルの東京支局長として日本に赴任したころの思い込みや妄信が次々と覆された。「日本の良さは何か」の考えも変わってきた。日本を離れ、シンガポールに転勤した今、その変遷を少し紹介したい。  思い込みの一つをいうと、「日本のテレビ番組は世界標準に比べて質が低い、どうでもいいものばかり」と

日本は大丈夫なのか?気候変動をめぐる2050年の状況は?<シリーズ SDGsの実践者たち> 第40回

「調査情報デジタル」編集部 世界と日本の平均気温は急上昇 年間の平均気温の上昇が続いている。気象庁によると、2024年に観測された世界の年平均気温偏差は速報値で+0.62℃。統計を開始した1891年以降、これまで最も高かった2023年の+0.54℃を上回り、最も高い値となった。  さらに、日本は世界平均を大きく上回っている。日本の年平均気温偏差は同じく速報値で+1.64℃。過去最高だった2023年の+1.29℃よりも高くなった。また、季節平均気温も各地で歴代最高を記録して

2024年の放送界を振り返る~災害報道、大谷フィーバー、選挙報道におけるSNSの影響など

音 好宏(上智大学教授) はじめに 2024年もあと数日を残すだけ。  元日の夕方に能登半島地震が発生したように、残された数日の間は何も起こらないとは言えないのだが、年の瀬も迫った現時点で、この1年の放送界を振り返っておきたい。 震災で幕を開けた1年~災害報道のいま 2024年1月1日16時10分、能登半島を震源とする地震が発生。地震の規模がマグニチュード7.6、輪島市と志賀町で最大震度7を記録するという巨大地震が能登半島を襲った。最も被害の大きかった奥能登は、石川県の

東京・LDN・NY結ぶ同時セッションも夢じゃない!~NTT「IOWN」とTBS「ひるおび」の共同実験から見えた放送インフラの近未来~

平井郁雄(TBSテレビ・メディアテクノロジー局設備戦略担当局長) TBSとNTTの共同展示で実証実験のデモンストレーション 2024年11月25日から29日にかけて、武蔵野研究開発センタで開催された「NTT R&D FORUM 2024:IOWN INTEGRAL」は、5日間で約2万人の来場者を集める大規模なイベントとなりました。  会場では、IOWNの実用化に向けた最新の技術展示が行われ、特にTBSとNTTによる共同展示ブースには、岸田前総理大臣など放送以外の関係者も多

データからみえる今日の世相~キャッシュレス、してますか~

江利川 滋(TBSマーケティング局)  早いもので、2024年ももうお終いの12月。昔の呼び名では「師走(しわす)」で、年末になるとお坊さんやら、神主さんやら、偉い人が走り回るほど忙しくなる月だからなどといわれつつ、諸説あり。  12月を師走と呼んだ江戸時代、年末の大晦日はお金の算段が大変になる日だったようです。それは当時、物を売ったり買ったりの商取引が「掛売(かけうり)」という方式だったから。  掛売について、『日本歴史大事典』(小学館)にこう説明されています。  ち

メジャーリーガー大谷翔平の取材現場で起きた変化の軌跡~番記者・柳原氏が特別寄稿~

柳原直之(スポーツニッポン新聞社 MLB担当・大谷番記者) 日米の取材ルールの違いとエンゼルス球団の特例 スポーツニッポン新聞社(以下、スポニチ)の野球担当の記者として、2014年に日本ハム担当となってから、メジャー移籍後の今も大谷翔平を追い続けて2024年で11年目を終えた。  投打二刀流で2021年、2023年にMVPに輝き、2024年は史上最速で「40―40(40本塁打、40盗塁)」に到達したどころか、前人未到の「50―50」を達成。最終的には最大の目標に掲げていた

選挙報道の現実と課題~有権者が既存メディアに不信を抱き、SNSへの依存を高める理由

水島 宏明(ジャーナリスト・上智大学文学部新聞学科教授) 2024年は選挙が変わった年だった! 「2024年は日本の選挙のありようを大きく変える年になった——」  4月の衆院選補欠選挙、7月の都知事選、10月の衆議院議員選挙、さらに兵庫県議会での全会一致の不信任決議を受けての知事失職にともなって実施された11月の出直し知事選挙。そこで有権者が示したのは新聞やテレビなど「既存メディア」への強い不信。そしてSNSへの依存と信頼だった。政治にかかわる多くの関係者や識者や研究者や