調査情報デジタル

1958年創刊のTBSの情報誌「調査情報」を引き継いだデジタル版のWebマガジン(TBSメディア総研発行)。テレビ、メディア等に関する多彩な論考と情報を掲載。原則、毎週土曜日午前中に2本程度の記事を公開。最新記事やアーカイブされた過去記事もすべて無料でお読みいただけます。

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    「調査情報デジタル」にどんな記事があるのか簡単に知りたいという方のために「アクセスランキング」「編集部オススメ記事10選」「バックナンバー記事まとめ」を用意しました。こちらからご覧ください。

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記事一覧

    • SNS駆使で無名の泡沫候補が首位に!ロシアが介入か~ルーマニア大統領選が欧州諸国に与えた衝撃~

      仁熊 邦貴(JNNパリ支局長・MBS記者) 得票率1位になった候補に多くの市民が「えっ、誰?」 去年11月24日にルーマニア大統領選挙の1回目の投票が行われた。これまでほぼ無名の存在だった極右のカリン・ジョルジェスク氏が得票率23%で最も票を集めて決選投票に駒を進め、本命視されていた与党・社会民主党のチョラク首相は得票率19%で、まさかの3位に沈み敗北した。  選挙の1か月ほど前に実施された多くの世論調査では、支持率が1%にも満たなかったジョルジェスク氏が、現職の首相を破

      SNS駆使で無名の泡沫候補が首位に!ロシアが介入か~ルーマニア大統領選が欧州諸国に与えた衝撃~

      • トランプ氏にひれ伏すSNSは、もはや世界をより良くしない~Meta社のファクトチェック廃止に失望~

        境 治(メディアコンサルタント) トランプ氏の威光に屈したザッカーバーグ氏の発表 1月7日、Facebookを運営するMeta社の発表に私は「はあ?」と驚き、怒りが湧いた。  ファクトチェックを廃止する、というのだ。米国大統領に就任するトランプ氏に明らかにおもねっている。  私は2010年からFacebookを毎日のように使ってきたが、この先も使い続けていいのか悩んだ。だがFacebookはあまりにも私の生活の中に入り込んでいて、途方に暮れている。  ニュースでは「フ

        トランプ氏にひれ伏すSNSは、もはや世界をより良くしない~Meta社のファクトチェック廃止に失望~

        • 気になった「おむすび」での大震災の描き方~2024年10月期ドラマ座談会

          影山 貴彦(同志社女子大学教授) 田幸 和歌子(フリーライター) 倉田 陶子(毎日新聞デスク) 風景そのものがドラマになっていた「海に眠るダイヤモンド」倉田 「海に眠るダイヤモンド」(TBS)。影山先生もコラムで「民放の大河」とお書きになっていましたが、それに尽きます。  今の私たちは、廃墟の軍艦島しか知りませんが、ドラマでは全盛期の姿が見事によみがえっています。炭鉱での厳しい仕事の一方、人々の日常の助け合い、狭い家が密集した暮らしの中でも、楽しく過ごす工夫、それこそ映画

          気になった「おむすび」での大震災の描き方~2024年10月期ドラマ座談会

          • 2025年の放送界展望~放送開始100年、期待される災害報道の充実、NHKのネット業務必須化、偽誤情報対策など

            音 好宏(上智大学教授) はじめに 2025年がスタートした。日本の放送界にとって、2025年はどのような年になるだろうか。  今年は、日本で放送が始まって100年目にあたる。100年前の1925年3月22日、日本初の放送局となる社団法人東京放送局(JOAK)が、東京・芝浦の東京高等工芸学校内に設けた仮設スタジオを使ってラジオ放送を開始したのが、その始まりである。  1920年に、米国・ピッツバーグで、電機機器メーカーのウェスティングハウス社傘下のKDKAが世界最初のラ

            2025年の放送界展望~放送開始100年、期待される災害報道の充実、NHKのネット業務必須化、偽誤情報対策など

            • 能登半島地震から1年~被災地出身の記者として今思うこと~

              平 歩生(北陸放送報道部 記者)  記者という仕事をしていても、表現が思いつかないほどの凄まじい揺れから、1年が経ちました。  この1年は瞬く間に過ぎていきました。27年間の人生の中で一番短い1年でした。ただその一方で、能登が揺れたあの日が遠い昔のようにも感じています。  1年が経った2025年1月1日は、被災地でも最北端に位置する珠洲市で取材をしていました。友人や知人にも会いましたが、みんな新年の第一声に困っていました。  本来、元日に会った時、開口一番に言うはずの

              能登半島地震から1年~被災地出身の記者として今思うこと~

              • 「子持ち様」はなぜバッシングされるのか

                藤田 結子(東京大学大学院情報学環准教授) 繰り返す「子持ち様」批判の背景 2024年、「子持ち様」論争がメディアで話題になった。そのきっかけはあるSNSの投稿。職場で子どもの高熱のために仕事を休んだ人を「子持ち様」と呼んで、その仕事を代わりにさせられている不満を訴えた。これがバズって、育児で休んだり早退したりする人への批判がSNSで噴出したのだ。  このような批判は、子育て世帯の減少や育休取得の増加、SNSの普及など、最近の社会状況だけが理由ではない。なぜならずっと前か

                「子持ち様」はなぜバッシングされるのか