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視聴者の声~音楽の日、7月ドラマ

【<視聴者サービス部>から<カスタマーサクセス部>へ。いただいた声はすべて現場に届く】

菊 薫子(TBSテレビ カスタマーサクセス部)

 「ダンスコラボ最高でした!司会の中居正広さんの『テレビってすごいな』という言葉、本当にこんなに豪華で圧巻な企画はテレビでしかできないなと思います(30代・女性)」

 「どのアーティストもパフォーマンスが際立っていました。⽇本のエンタメ界が結束すると見ごたえがあることが証明されました(60代・女性)」

 今や夏の風物詩となった『音楽の日』放送後に届いた視聴者の声です。もともと音楽番組には視聴者から多くのご意見・ご要望が届きますが、今年は所属事務所の垣根を超えた90人のアーティストによるダンスコラボ企画を中心に多くの声が寄せられました。 

 今年の『音楽の日』の企画内容が公開されると、放送前から出演者のリクエスト、カメラ割り、画の寄り引き、さらには照明の色にまで(!)さまざまなご要望が寄せられており、その期待度の高さを感じていました。

 そして放送後、蓋を開けてみれば過去最多の声が届き、そのうち8割がお褒めの言葉という大変喜ばしい評価をいただけました。私たち視聴者センターはそれらの声を現場と共有しつつ、興奮の余韻を味わいました。

 先月から夏の連ドラが始まっています。ドラマの感想はTwitterなどネットで語られることが多く、視聴者センターに寄せられる意見数は音楽番組ほど多くはありませんが、だからこそ送ってくださるお客様の熱い思いを感じます。

 火曜ドラマ「18/40~ふたりなら夢も恋も~」。18歳と40歳目前という年の離れた女性二人の絆を描いています。18歳で妊娠という設定に関して厳しいご意見もありますが、「立場の違う二人の生き方を通じ、いろいろな困難に向き合えるというメッセージが表現されている(60代・女性)」、「有栖(福原遥)と瞳子(深田恭子)が今後どのように絆を紡いでいくのか、恋の模様も温かく見守りながら視聴させていただきたい(20代・女性)」などの声も。

 金曜ドラマ「トリリオンゲーム」には、「凄かった!ただただ、めめ(SnowMan 目黒蓮さん)が格好良かったです!もう吸い込まれるように見ました。佐野勇斗くんのキャラとの関係性がめっちゃよかったです!(10代・女性)」という出演者のファンの方々からの声や、「息切れするほどのスピード感」「コロナから抜け出せそうなようで、でもまだ勢いがない世の中をワクワクさせてくれるドラマ」など、ドラマの世界観を楽しむ声が届いています。

 日曜劇場「VIVANT」。事前の宣伝を抑えた戦略でしたが、放送が始まって視聴者から寄せられたのは驚きの声です。

 「宣伝がない中、期待も何もなんとなく『ラストマン』の流れで見たら、もう映画では!?たまげました。えーなんでこんなすごいことやってるんですか(40代・女性)」

 「番宣もほとんどなくどんなドラマかしらと思いながら見ました。テンポの良さとカーアクションのすごさと出演者の演技のすばらしさ!全てに脱帽。海外での過酷なロケ、さぞ大変であったと思います。大拍手~(70歳以上・女性)」

 「モンゴルの砂漠の風景がとても雄大で、新型コロナウイルスで何もかも縮こまって生きていた気持ちに風穴を開けてくれたような、爽快な風を感じました。テレビはオワコンとかひどい陰口がありますが、簡単で便利に見られるテレビはとても重宝しています(50代・女性)」

 主役級の俳優たちと肩を並べて、あっという間に人気キャラになったのが“ドラム”。初回放送から乃木(堺雅人)、野崎(阿部寛)、薫(二階堂ふみ)の仲間として登場したドラム(富栄ドラム)ですが、その愛らしい見た目と優秀すぎる仕事っぷりのギャップに魅了されている方が多いようです。

 「ドラムが特にいい。今までのドラマにない癒しのかわいげが感じられる人物像(50代・男性)」、「ドラム最高。ドラムグッズ作ってください。ぬいぐるみ、アクリルスタンドとか(50代・女性)」

 本作で舞台になっているのは「バルカ共和国」という架空の国。撮影はモンゴルで行われ、劇中で登場人物たちは日本語のほか英語、モンゴル語を話します。

 外国語で話しているシーンに表示される日本語訳の字幕、この演出について「私は視覚障害者です。盲人もテレビを観ます。アクセシビリティ(利用しやすさ)に配慮して解説放送を付けてほしい(40代・男性)」

 「演出・ストーリーもいい。ただ字幕が多い。視覚障害者にはせっかくの面白いドラマが楽しめないと思う。解説放送がないのが非常に残念(50代・男性)」などの声が寄せられました。

 これらのご意見は速やかに社内に共有され対応が決定、TVerとU-NEXTで「解説放送版」が公開され、お客様の声が活かされた形に。

 実はご意見を送ってくださるお客様の中には「私のこの意見は読んでもらえないと思いますが」「どうせ担当者には届かないと思いますが」と書いてこられる方がいます。

 いえいえそれは違います。視聴者センターではいただいた声の全てを社内イントラに掲載し共有しています。声は現場に届いています。

 視聴者センターが配置されている部署名が「視聴者サービス部」から「カスタマーサクセス部」に変更になったことは先月の当コラムでご紹介しました。

 私たちのお客様は今、テレビの視聴者にとどまらず、オンライン配信や映画、イベント、グッズなど多岐に亘っています。そんなTBS発のさまざまなコンテンツに触れたカスタマーの皆様に「楽しかった、また触れたい!」と感じていただくため、お客様と現場の橋渡しをしていきたいという思いが「カスタマーサクセス」という部署名に込められています。

 「意見を送ってよかった」と思っていただけるよう、今日もカスタマーサクセス部視聴者センターはお客様の声に耳を傾けます。

<執筆者略歴>
菊 薫子(きく・かおるこ)
1967年生、1990年TBS入社
スポーツ局でスポーツ中継番組制作、宣伝部デジタル宣伝グループ、事業部では美術展覧会制作を経て現在カスタマーサクセス部長

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chousa@tbs-mri.co.jp

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