視聴者の声~敷居が高い、とは?
浜崎 由佳(TBSテレビ カスタマーサクセス室長)
一つの慣用句について、一週間のうちに2度のご指摘をいただきました。
こちらは『Nスタ』へのご意見。ご指摘の通り「敷居が高い」は本来「義理を欠いていたり、知られると恥ずかしいことがあったりして、その人のところには行きにくい」という意味です。しかし最近は「近寄りがたい、ハードルが高い」という意味で使う人も多くなっていて、辞書にも載るようになってきています。
三省堂国語辞典でも・・・②近寄りにくい。③気軽に体験できない。となっていて、間違いとはいえなくなってきているのです。
その翌々日、同じ「敷居が高い」についてのご指摘が、7月期の人気ドラマ『西園寺さんは家事をしない』にもありました。
「・・・敷居を下げたいんです」というせりふ、正直これは誤用かな、と筆者も思いました。しかし、「例解 新国語辞典」を見てみると・・・
<敷居が高い> ②自分には立派すぎて入りにくい。とあり、「注意」として、“②の意味で使うことも多くなり、そこから「敷居を下げる(=気軽に利用できるようにする)」のような使い方も生じている” と記載があるのです。
敷居を下げるって、削るの?下げるならハードルのほうが簡単なのに・・・などとひとしきり内輪で盛り上がりましたが、こちらも、間違いとまではいえないということになりました。
とはいえ、正しい日本語を使うことが求められる場面では、やはり本来の意味で使えるようになりたいものです。
さて、今年も7月13日に放送された『音楽の日』。8月に入っても引き続きご意見をいただいています。7~8月で、ご意見数は1200件以上、多くは好意的ご意見です。
8月下旬にもダンス企画へのご意見をいただきました。
一方で、放送直後にはこのようなご意見も。
番組のコンセプトについてもご意見いただいています。
いずれにしても、来年の放送への期待を届けていただけるのはありがたいことです。
番組内の予告に対して多くのご意見が来て、スタッフが驚いたのが、『報道特集』8月24日放送の「子供の連れ去り」。前の週に10秒ちょっと流れた予告に対して、放送前に80件以上のご意見をいただきました。
予告だけで多くのご意見をいただき、ほとんどは「やってほしい」という好意的なご意見でしたが、この問題への関心の高さが伝わってきました。
放送後、どのようなご意見が来るか、注目していましたが、同様に80件を超えるご意見が届き、うち70件以上が好意的なご意見でした。
8月にいただいたご意見の中で、とてもハッピーな気持ちになったのはこちらです。『THE TIME,』の「けさの1曲」に「奏/スキマスイッチ」をリクエストした方からです。
大切な日の朝に番組を見ていただき、お礼のご連絡もくださったこと、とてもありがたいと思いました。番組スタッフも、きっと心温まり、励まされたことと思います。
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chousa@tbs-mri.co.jp