『お前はただの現在にすぎない』から半世紀~五輪とTBS・OBのメディア論
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『お前はただの現在にすぎない』から半世紀~五輪とTBS・OBのメディア論

【新しいことに挑戦し続けたテレビの先達たち】

木原 毅(「放送人の会」理事)

東京五輪を見ながら

 東京五輪の開会式をテレビで観ながら、ある種の違和感を拭い去ることができなかった。開会式はテレビで生中継するイベントとして唯一無比のものであるはず。ところがである。北京大会以降の傾向といってもいいだろう、事前に準備された映像とのジョイントは果たして中継に値するスペクタクルなんだろうか。五輪閉幕の翌日に行われた甲子園のシンプルな開会式を観て一層その思いを強くした。
 この違和感は、テレビというメディアについて語られるときに感じるものに近い。メディア産業としてのテレビとテレビ番組そのものを同列に論じてもいいものなのか。装置産業の未来を語るのか、ソフト産業の未来を語るのか。額縁と絵画を一緒に評していいものなのか。(このあたりは、自分の中でもやもやしているが、携帯の通信料値下げに絡めて公共放送の受信料値下げをあたかも同列のように語る違和感にも等しいかもしれない)

【引き続き「先達たちの歩みと考察」に続く】

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