菊 薫子(TBSテレビ カスタマーサクセス部)
10月に入り、秋の連続ドラマが始まりました。評判が高かった夏ドラマの余韻そのまま、秋ドラマへの期待の声が届いています。
火曜ドラマ「マイ・セカンド・アオハル」は広瀬アリスさんと道枝駿佑さんの共演です。どん底30歳OLがかつて描いていた夢を追いかけて大学生に。学びに恋愛に奮闘するコメディドラマです。
金曜ドラマは「フェルマーの料理」。高橋文哉さんと志尊淳さんW主演となりました。夢破れた天才数学少年と謎に包まれた料理界のカリスマが数学的思考で料理という難題に立ち向かうストーリーです。
お二人のファンの方々を中心に、熱烈な応援の声が届いています。
そして日曜劇場「下剋上球児」。
「最愛」「MIU404」「アンナチュラル」ほかヒット作を生み出してきた新井順子プロデューサーと塚原あゆ子監督コンビの、「日曜劇場」では初タッグ作品となります。主演は鈴木亮平さん。高校野球を通して、現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描きます。
10月21日には今年も8時間にわたって特番「お笑いの日」をお送りしました。
「キングオブコント」は16代目キングに“サルゴリラ”が決定しました。高得点続出の熱い展開になりましたが、そんな審査方法についてアイデアを送ってきたお笑いファンの方も。
上記に挙げたようなお褒めの言葉ばかりではなく、特にお笑い番組には扱うネタが暴力的だったり性的だったり、あるいは病気をいじったりすると厳しいご意見が多数届きます。ハラスメントや差別、ジェンダー問題への意識が高まっていることを改めて感じます。
お子さんとご覧になっている親御さんの「子どもといっしょに観られる内容にしてほしい」という要望も多いです。新ファミリーコアを狙うのなら、表現に配慮が必要になっていくのだろうなと感じます。
芸人のいじりは笑いかいじめか?お笑いの性的・暴力的な表現の許容ラインは?視聴者のリアクションが直で届くカスタマーサクセス部 視聴者センターとしては、今後の番組制作に活かしてもらえるようどんなご意見も現場に戻しています。
一方で、朝の帯番組「ラヴィット!」。番組が始まった当初は、ニュース項目を一切扱わずお笑いに徹した番組コンセプトに対して批判的なご意見も届きましたが、放送3年目に入って朝のお笑い番組が定着してきたように感じます。
実は「ラヴィット!」には視聴者の方々のエピソードが添えられた感謝の声が多く寄せられます。他のお笑い番組と比較してもこれは特徴的です。
“笑う”という行為は脳の機能を高め、幸せホルモンと言われるセロトニンを分泌させることはすでに知られていますが、それを地でいく声の数々だと感じています。
視聴者から届く「ありがとう」。カスタマーサクセス部 視聴者センターにも幸福感が届く瞬間でもあります。
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